キャベツ
キャベツ(英: Cabbage、学名: Brassica oleracea var. capitata)は、アブラナ科アブラナ属の多年草。野菜として広く利用され、栽培上は一年生植物として扱われる。
名称[編集]
キャベツという名前は英語名キャベジ(Cabbage: 頭上の野菜の意)が転訛して名付けられており、英名の語源は古いフランス語のカボシュ(caboche: 頭でっかちの意)からきており、さらに古くはラテン語のカプト(caput: 頭の意)に由来する。別名の甘藍(カンラン)は漢名の甘藍(gānlán)から、玉菜(タマナ)は結球する性質に由来する。
フランス名は chou cabus 、イタリア名は cavolo という。
野菜としてのキャベツは、生産される季節により玉が固くしまって中が白い「冬キャベツ」と、巻がゆるくて緑色が濃い「春キャベツ」というように呼び分けも行われている。
特徴[編集]
100 gあたりの栄養価 | |
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エネルギー | 96 kJ (23 kcal) |
炭水化物 | 5.2 g |
食物繊維 | 1.8 g |
脂肪 | 0.2 g |
飽和脂肪酸 | 0.02 g |
一価不飽和 | 0.01 g |
多価不飽和 | 0.02 g |
タンパク質 | 1.3 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量
β-カロテン |
(1%)
4 µg (0%) 49 µg |
チアミン (B1) | (3%)
0.04 mg |
リボフラビン (B2) | (3%)
0.03 mg |
ナイアシン (B3) | (1%)
0.2 mg |
パントテン酸 (B5) | (4%)
0.22 mg |
ビタミンB6 | (8%)
0.11 mg |
葉酸 (B9) | (20%)
78 µg |
ビタミンC | (49%)
41 mg |
ビタミンE | (1%)
0.1 mg |
ビタミンK | (74%)
78 µg |
ミネラル | |
ナトリウム | (0%)
5 mg |
カリウム | (4%)
200 mg |
カルシウム | (4%)
43 mg |
マグネシウム | (4%)
14 mg |
リン | (4%)
27 mg |
鉄分 | (2%)
0.3 mg |
亜鉛 | (2%)
0.2 mg |
銅 | (1%)
0.02 mg |
他の成分 | |
水分 | 92.7 g |
水溶性食物繊維 | 0.4 g |
不溶性食物繊維 | 1.4 g |
ビオチン(B7) | 1.6 µg |
硝酸イオン | 0.1 g |
ビタミンEはα─トコフェロールのみを示した。別名:かんらん、たまな 廃棄部位:しん | |
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%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
西ヨーロッパの海岸の崖の上が原産といわれ、ヨーロッパでは古代ギリシア人の時代に薬用され、紀元前4世紀には保健食から野菜として栽培された。現在は世界各地で栽培されている。日本ではじめて野菜として栽培されたのは、明治4年の北海道開拓使だといわれている。
冷涼な気候に適応した野菜で、気温5度まで下がっても生長し続け、15 - 20度でよく生育する。小さい苗ならば、-12度まで気温が下がっても、一晩から二晩くらいまでならば耐えられる。
一年草、または二年草(越年草)。春に十字型の淡黄色の花を咲かせる。
キャベツは結球(丸く玉になる性質)のイメージが強いが、結球する品種と、しないものがある。また、同じ原種に由来するケール、カリフラワー、カイラン、メキャベツ、コールラビ、ブロッコリーなどと同様に長い品種改良の過程を経ているため、多くの品種がある。
ビタミンC、ビタミンUを豊富に含む。