エムケイ (タクシー会社)
エムケイ株式会社(MK株式会社という表記も、英:MK Co.,Ltd.)は、京都府京都市南区に本社を置くタクシー会社。
概要[編集]
1960年に青木定雄が「ミナミタクシー」を創業する。「MK」は創業当時の名称である「ミナミタクシー」と後に併合した「桂タクシー」の頭文字を取ったものである。以前の本社は上賀茂営業所(北区上賀茂西河原町)にあった。登記上の本店は伏見営業所(伏見区竹田中川原町)にある。
福岡の第一交通産業グループ同様に全国展開を図っており、東京(東京エムケイ)、大阪(大阪エムケイ)、兵庫(神戸エムケイ)、愛知(名古屋エムケイ)、福岡(福岡エムケイ)、滋賀(滋賀エムケイ)、札幌(札幌エムケイ)を設立し営業する。なお、東京エムケイ株式会社については、「レモンガス」ブランドでLPガス事業を行うカマタ(現・アクアクララレモンガスホールディングス)との合弁であった。(現在は関係を解消済)
タクシー事業以外にも、エムケイ石油株式会社他関連各社と共にMKグループを展開、ガソリンスタンド、貸切・送迎バス、ボウリング場などを運営する。
タクシー以外のMKグループ各種事業については「MKグループ」を参照
歴史[編集]
- 1960年10月26日、ミナミタクシーとして創立。
- 1963年12月、桂タクシーの経営権を譲受。
- 1968年12月、駒タクシーの経営権を譲受。
- 1974年7月、三和交通の経営権を譲受。
- 1977年3月、ミナミタクシーと桂タクシーを合併、エムケイ株式会社に社名変更。
- 1983年9月、ハナエ・モリデザインの制服採用。
- 1997年3月27日、東京エムケイを設立。
- 1997年9月30日、大阪エムケイを設立。
- 2002年7月1日、名古屋エムケイを設立。
- 2002年9月10日、神戸エムケイを設立。
- 2003年3月、グループ会社の三和交通株式会社を吸収合併。
- 2003年8月、グループ会社の株式会社駒タクシーを統合。
- 2005年10月、創業45周年を迎え、制服も一新された。デザインは小篠ゆま。
- 2006年8月21日、エムケイを存続会社とし、アミューズメント事業の子会社エムケイ産業を吸収合併。
- 2008年2月1日、エムケイ八幡営業所(初代)を開設(2010年代中頃に一旦閉鎖したが、2022年に2代目の八幡営業所が石清水八幡宮駅前に再設置の上で八幡市に再進出)。
- 2008年3月21日、名古屋エムケイ本社が中区富士見町から現在地へ移転。
- 2008年7月16日、福岡エムケイを設立。
- 2008年7月28日、滋賀エムケイを設立。
- 2008年10月10日、札幌エムケイを設立。
- 2008年10月13日、神戸エムケイ須磨営業所を開設。
- 2009年12月14日、準備中だった広島エムケイの設立を断念し、広島市のつばめ交通に事業譲渡。
- 2012年12月4日、韓国の中央日報と聯合ニュースが「日本のエムケイタクシー 韓国でレンタカー事業参入」と報道。
- 2018年10月1日、関空エムケイを設立。
- 2020年1月28日、新制服を発表。デザインは前回と同じ小篠ゆま。
- 2022年6月、京都・滋賀・札幌・名古屋についてはエムケイホールディングスを持株会社とする体制に移行。
営業所[編集]
京都府[編集]
- エムケイ株式会社
- 上賀茂(京都市北区上賀茂西河原町)
- 伏見(京都市伏見区竹田中川原町)
- 山科(京都市山科区西野小柳町)
- 洛西(京都市西京区大枝中山町)
- 宇治城陽(宇治市広野町西裏)
- 国道十条(京都市南区上鳥羽北花名町)
- (2代)八幡(八幡市八幡高坊。2022年八幡市再進出)
- 閉鎖 - 西五条(京都市右京区西院久保田町)
- 閉鎖 - (初代)八幡(八幡市八幡科手。2008年に設置するも2010年代中頃に一度撤退)
東京都[編集]
- 東京エムケイ株式会社(港区新橋)
元提携会社[編集]
- 株式会社東京シティエスコート(東京都新宿区戸塚町)
- 2005年、MKと提携して営業開始。2015年5月脱退。2019年、ロイヤルリムジン(東京都)と提携。2021年11月、ジャパンプレミアム東京に社名変更。
大阪府[編集]
- 大阪エムケイ株式会社
- 本社・南営業所(大阪市西成区北津守。2023年6月14日からは本社を北営業所から移転。コールセンターの機能は、神戸エムケイが行う)
- 北営業所(豊中市二葉町。2023年6月13日までは大阪市北区大淀中。同日まで本社も置いていた)
- 関空エムケイ株式会社(泉佐野市)
愛知県[編集]
- 名古屋エムケイ株式会社
- 本社(名古屋市北区金田町。コールセンターは、神戸エムケイ→京都に移管)
- セントレア営業所(常滑市新開町) - 名古屋本社とはエリアが違うため、運賃体系が異なる。
兵庫県[編集]
- 神戸エムケイ株式会社
- 本社営業所(神戸市中央区港島)
- 三菱商事石油と提携しコンビニ、セルフ式ガソリンスタンドを営業所に併設している。
- 当営業所に併設するコールセンターにて、京都・東京地区以外の無線配車業務を行っている。
- 芦屋営業所(芦屋市陽光町)
- 須磨営業所(神戸市須磨区白川字休間ヶ谷)
- 本社営業所(神戸市中央区港島)
福岡県[編集]
- 福岡エムケイ株式会社(福岡市中央区那の津)
滋賀県[編集]
- 滋賀エムケイ株式会社
- 本社・大津営業所(大津市秋葉台)
- 栗東営業所(栗東市高野)
北海道[編集]
- 札幌エムケイ株式会社
- 本社(札幌市白石区中央1条)
- 千歳営業所(千歳市流通)
車両[編集]
一般タクシーとしてはガソリン車・ガソリンハイブリッド車・EVを順次導入している。導入車種としてはカムリ、シエンタ、カローラフィールダーHV、セレナ、ルーミー、ソリオ、リーフなど多種にわたる。なお、2010年に発売されたNV200バネット タクシーは導入した実績があるが2017年に発売されたジャパンタクシーは1台も導入していない。
従来はLPG車(クラウン、コンフォート、セドリック、クルー)を導入していたが、2021年1月、同年8月までにLPG車の運用を終了すると発表、最終的に2022年2月にLPG車の使用を終了。自社運営のオートガス(LPガス)スタンドも2021年9月20日に閉鎖した。
また、ハイグレード車としてアルファードハイブリッド、BMW740eなどを導入。車種指定で配車した場合、別途車種指定料金がかかる場合がある(地域により、対象車種は異なる)。
2022年7月20日、現代自動車はエムケイ京都に対して電気自動車アイオニック5を納入する契約を締結したことを発表した。エムケイ京都の保有台数約700台のうち50台が入れ替わる見込み。
今後は2030年までに全車EV化を目標としている。