アリオラジャパン
アリオラジャパン(Ariola Japan)は、ソニー・ミュージックレーベルズの社内レコードレーベル。
概要[編集]
2009年6月1日、BMGジャパンの国内制作部門のレーベルとして発足。2009年10月1日にアリオラジャパンが新設分割により設立され、事業を継承。規格品番が「BV」から始まる理由はその名残である。
アリオラの名称は1958年にドイツに本社をおくベルテルスマンにより設立されたアリオラ・レコードに由来する。日本では1975年に日本ビクター(現・JVCケンウッド。規格品番の"V")とビクター音楽産業(現・JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)、そしてRCAの合弁で出資したRCAレコードの日本法人『RVC株式会社』まで歴史を遡る。ベルテルスマンは1979年にアリスタ・レコード、1986年にRCAレコード/RVCを買収し、アリオラはBMG(Bertelsmann Music Group。規格品番の"B")内のレーベルになる。日本では子会社であるBMGジャパン(買収した当時はBMGビクター)が同レーベル音源を扱っていた。1998年夏にRCAアリオラジャパンとアリスタジャパンという名の邦楽レーベルが存在していたことがある。
以上の経緯からSME傘下の会社であるが、かつてはBMG時代の流れでmora以外の音楽配信サービス(iTunes Store、MUSICOなど)にも参加している異色の会社となっていた(現在はSMEグループ全体が各音楽配信サービスでの配信を提供している)。SME傘下となったことで楽曲のタイアップの幅が広がり、SMEの関わるアニメ等に起用されている。
近藤真彦の大ヒットにより知名度を上げプロデューサーの小杉理宇造が活躍する。初期の山下達郎・竹内まりや・B'z・大事MANブラザーズバンド・福山雅治、西城秀樹、藤圭子、EPO、角松敏生、中期の稲垣潤一、後期のオフコース・聖飢魔II・平井堅、ソロ活動開始後の小田和正・岡村孝子、辛島美登里、小林明子、永井真理子、松たか子、MISIA、ザ・クロマニヨンズ、OKAMTO' S、アップフロントワークス移籍前のシャ乱Q、ブラックビスケッツ、キンモクセイ、男闘呼組、B.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」、加山雄三・谷村新司「サライ」、内山田洋とクール・ファイブに代表される演歌・歌謡曲系統歌手、その他アイドル系統歌手など、RVC ・BMG・ファンハウス・ゾンバの各時代等に在籍していたアーティストの楽曲原盤権を所持している。
沿革[編集]
- 2008年10月 - BMG JAPANがソニー・ミュージックエンタテインメントの傘下に入る。
- 2009年
- 6月 - BMG JAPANが国内制作部門と洋楽部門に分立。
- 10月 - 株式会社アリオラジャパン(Ariola Japan Inc.)発足、洋楽部門(RCA/JIVEグループ)はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ営業譲渡され、BMG JAPANはソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併され解散。
- 2014年4月1日 - SMEJグループの再編によりソニー・ミュージックレコーズを存続会社とし、レーベルビジネスグループの7社を吸収合併、ソニー・ミュージックレーベルズ(以下SML)が発足。法人としてのアリオラジャパンは解散し、以後はSMLのレーベルとして機能する事となった。
所属アーティスト/グループ[編集]
- 旧日本ビクター → ビクター音楽産業のRCAビクター時代、およびRVC時代、BMG時代、ファンハウス時代、ゾンバ時代等からの年数も含む
Ariola Japan[編集]
メインレーベル
- 浅井健一(2006年〜)
- SHERBETS(2007年〜2018年)
- 浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS(2017年〜)
- EXIT(2021年〜)
- OH MY GIRL(2018年〜)
- OH MY GIRL BANHANA(2018年〜)
- OKAMOTO'S(2010年〜)
- 川口レイジ(2019年〜)
- King Gnu(2019年〜)
- millennium parade(2019年〜)
- Qyoto(2017年〜)※音楽制作はB ZONE
- Kep1er(2022年〜)
- コアラモード.(2015年〜)
- さユり(2015年〜)
- 聖飢魔II(2015年〜) - デビュー30周年、30周年記念ベスト・アルバムや旧譜アルバム復刻盤のリリースに合わせて復帰
- デーモン閣下(2017年〜)
- Damian Hamada's Creatures(2020年〜)
- CHEHON(2007年〜)
- NU'EST(2014年〜)
- はてな(2020年〜)
- 遥海(2020年〜)
- 平井堅(2013年〜) - SME傘下のデフスターレコーズより移籍
- PIGGS(2022年〜)
- Brainchild's(2018年〜)
- 松たか子(2006年〜) - BMG JAPAN → ユニバーサルミュージックから復帰
- ましまろ(2015年〜)
- MISIA(2009年〜)
- 三阪咲(2021年〜)
- 優里(2020年〜)
- IVE(2023年〜) - SME傘下のキューンミュージックより移籍
iDEAK[編集]
角松敏生のプライベートレーベル。1996年発足。
- 角松敏生(1981年〜)
Little Tokyo[編集]
小田和正のプライベートレーベル。1989年発足。規格品番はファンハウス(FUN HOUSE)の「FH」。
- 小田和正(1986年〜)
Rhythmedia Tribe[編集]
Rhythmedia Tribeは、Rhythmedia所属アーティスト専用レーベル。元々はMISIAのエイベックス移籍時、エイベックス傘下のレーベルとして2002年に設立されたが2007年に古巣復帰によりBMG JAPAN(当時)へ移行された。
- MISIA(1998年〜2001年、2007年〜)
HAPPY SONG RECORDS[編集]
ザ・クロマニヨンズのプライベートレーベル(ザ・ハイロウズとして2004年6月発売のシングル『荒野はるかに/ズートロ』より所属)。
- ザ・クロマニヨンズ(2006年〜)
- 甲本ヒロト(2006年〜)
- ブギ連(2019年〜)
- 甲本ヒロト(2006年〜)
バイタリティレコード[編集]
原盤制作、マネージメントを担当。
- e-sound speaker(2004年〜2006年)
- たむらぱん(2003年〜2005年) - 所属レコード会社は日本コロムビア。
- 清竜人・清竜人25 - 所属レコード会社はトイズファクトリー。
旧所属アーティスト[編集]
- AISHA(2010年〜2012年)
- AZU(2007年〜2017年)
- 中孝介(2013年〜2015年)
- 綾野ましろ(2014年〜2016年) - 2017年よりSACRA MUSICへ移籍
- NGT48(2017年〜2020年) - ユニバーサルミュージックへ移籍
- MCU(2004年〜2010年)
- カサリンチュ(2012年〜2013年)
- 梶浦由記(2010年)
- Crossfaith(2014年~2017年) - ソニー・ミュージックレコーズへ移籍
- GO!GO!7188(2007年〜2009年) - ビクターエンタテインメントへ移籍
- 近藤晃央(2013年〜2018年) - 2013年9月発売のシングル「あい」より、SME傘下のデフスターレコーズより移動
- 崎本大海(2010年〜2012年)
- Swimy(2016年〜2018年)
- SEAMO(2005年〜2011年、2019年) - ユニバーサルミュージックからBACKGROUND PRODUCTIONへ移籍していたが、2019年、デビュー15周年アルバムのリリースに合わせて復帰
- Zeebra(2010年〜2014年)
- Serena(2013年〜2015年)
- DAD MOM GOD(2011年)
- 2AM(2011年〜2013年) - エピックレコードへ移籍
- 2PM(2010年〜2014年) - エピックレコードへ移籍
- DEEN(2009年〜2013年) - エピックレコードへ移籍
- 電波少女(2017年〜2020年)
- BUCK-TICK(2000年〜2010年)
- VANILLASKY(加賀爪タッド)(2010年)
- 福耳(2002年〜2012年)
- fumika(2011年〜2013年) - よしもとミュージックへ移籍
- BLiSTAR(2009年)
- THE BOYZ(2019年〜2022年) - ユニバーサルミュージックへ移籍
- MAKAI(2010年)
- 米倉千尋(2011年)
- Rake(2010年〜2013年) - エピックレコードへ移籍
- LADY BiRD(2009年〜2010年)
オーガスタレコード[編集]
オフィスオーガスタ所属アーティスト専用レーベル。規格品番はオーガスタ(Augusta)の「AU」。2017年初頭にオフィスオーガスタがユニバーサルミュージックの傘下になったのに伴い、2017年3月を以てユニバーサルミュージック内にレーベルごと移管。
2018年1月3日に一部シングルとアルバムの旧譜51タイトルがユニバーサルミュージックから再発売されたが、映像作品は含まれておらず入手困難となっている。なおオーガスタレコードから発売されたkōkuaの「Progress」は、原盤権がオフィスオーガスタからアリオラジャパンへ移管された為、現在もアリオラジャパンのカタログとして残されている。
- 杏子(2003年〜)
- さかいゆう(2009年〜)
- スガシカオ(2003年〜2011年) - ビクターエンタテインメント内SPEEDSTAR RECORDSへ移籍
- kōkua(2006年) - 2016年にビクターエンタテインメント内SPEEDSTAR RECORDSへ移籍
- スキマスイッチ(2003年〜)
- 大橋卓弥(2008年〜)
- 秦基博(2006年〜)
- 元ちとせ(2011年〜) - エピックレコードに所属していたが、オーガスタレコードがソニー系レーベルになった後の2011年に移動。
- BARBEE BOYS(2009年〜) - ライブDVD2作品のみ発売されているが、オーガスタのレーベルロゴはついていない。