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ちびまる子ちゃん

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ちびまる子ちゃん』(ちびまるこちゃん)は、さくらももこによる日本の漫画作品、および同作品を原作とするテレビアニメである。また本作の主人公のニックネームでもある。

概要[編集]

本作品は、1970年代の静岡県清水市(現:静岡県静岡市清水区)の入江地区で少女時代を過ごした、作者のさくらももこの投影である小学3年生の「ちびまる子ちゃん」が、家族や友達と共に繰り広げる日常生活を描いたコメディ漫画である。アニメでもテレビスペシャルなどによっては時代設定が放送当時に合わされている場合があるが、基本的には1974年から1975年の時代設定に統一されている。作者の他作品『コジコジ』では、「クンチャン漫画界」での物語、という扱いになっている。

1989年度、第13回講談社漫画賞少女部門受賞。

作者初の連載作品であり、連載が決まった当時「自身の子供のころのことで、家族や友達がちょっといればどうにかなると思っていた」と作者は語っている。一方で、半自叙伝の漫画版「ひとりずもう」の最終回においては、「たまちゃんと過ごした日々のことを、いつか漫画にしたい」と彼女に明かしており、ぼんやりとした構想はデビュー時点ですでに抱いていたとも解釈できる。

平凡で怠惰な性格の少女が主人公、というのは発表当時の少女漫画界では珍しかったほか、ナレーションによる鋭いツッコミも画期的な表現手法であった。西城秀樹や山本リンダといった当時のアイドル、ローラースルーゴーゴーや笑い袋といったグッズなど、作中当時の文化や流行も随所に取り入れられた。

初期は作者自身が体験した小学生時代の実話を基にしたエッセイ風コミックだったが、連載の長期化に伴って作者自身の体験談は描き切り、ほぼ創造のみの作風に変わっていった。それに伴い、登場人物も初期は比較的リアルな人物描写だったが、次第にマンガチックにデフォルメして描かれるようになり、特に単行本10 - 14巻あたりでは、頭身がかなり低めに抑えられていた。また、作品の舞台である1974年当時の日本にはまだ存在していなかった、あるいは一般的ではなかった物や行事が作中に登場する事例も見られるようになっている。作者の実体験をベースとしたエピソードでも、必ずしも忠実に漫画化しているとは限らず、実体験との相違点は1996年 - 1998年にかけて刊行したエッセイ『あのころ』『まる子だった』『ももこの話』で綴っている。『ほのぼの劇場』に関しても、「放課後の学級会」以外は、多少実話性は落ちると作者は後に述べている。作者自身の体験談を基としたエピソードの中には、幼少期や高校生以降のものと共通するネタもある。

漫画連載のみであった当初はカルト的な人気に留まっていたが、1990年のテレビアニメ化によって広く認知されていった。放映枠が『サザエさん』の前枠であったことも、大きな力になったという。

1996年には、作者が多忙になってきていると感じたことから、テレビアニメを主軸に据えることとなり、漫画については『りぼん』でのレギュラー連載を同年6月号の「その114」をもって一旦終了、その後は不定期掲載となった。

テレビアニメ、映画ともに人気を博したほか、2021年2月時点で電子版を含めた累計発行部数は3250万部を突破しており、連載されていた漫画『りぼん』のコミックスの中では通巻最高発行部数を記録している。関連商品、グッズも数多い。1989年に西武百貨店の新聞広告で使われたほか、『アイドル時代の神話』(小倉千加子/著、朝日新聞社)(元は朝日ジャーナルの連載記事)などの書籍での紹介で、アニメ本放送以前からある程度一般にも知られていた。1990年のテレビアニメ放送とそれに伴う関連商品発売、その他のアニメ版を基にしたイラスト広告などでの利用によって「平成のサザエさん」と呼ばれるほどの国民的な認知度を得るに至る。1990年のキャラクター商品の売上額は年間100億円以上を記録した。1991年には700億円に達したとされており、「人間は売れない」という業界のジンクスを覆した。また、「ウゥ〜ン」「いけずぅ〜」といった登場人物の口癖も1990年に流行語となった。日本のみならず中国大陸、台湾(中華民国)、香港特別行政区でも人気があり、前述の3か国・地域での商品化市場は2014年時点で30億円に達する。

2006年4月18日と10月31日には実写テレビドラマ化され(ドラマの項を参照)、2007年4月19日からはレギュラー番組として『まるまるちびまる子ちゃん』の放送を開始した。当初半年の予定だった放送期間は延長され、最終的に2008年2月28日に番組終了という形になった。

2007年7月から2012年1月3日まで東京新聞・中日新聞・北陸中日新聞の中日新聞社発行朝刊紙面と提携をしている新聞紙面で、ちびまる子ちゃんの4コマ漫画が連載されていた。

2011年8月には25周年を記念して第1話である「『おっちゃんのまほうカード』の巻」のリメイク版が掲載された。

2013年8月18日、サンケイスポーツ(産業経済新聞社)にて実写テレビドラマが5年半ぶりに放送することが発表された。3代目まる子役には信太真妃が選出され、同年10月1日に「スペシャルドラマちびまる子ちゃん」として(ドラマの項を参照)、『「まる子、おじいちゃんを祝う」の巻』『「まる子、席替えをする」の巻』『「まる子、納豆を食べよう」の巻』『「まる子とたまちゃん、風船の手紙を拾う」の巻』の4本の作品が放送された。

デビュー30周年となった2014年には、原作者のさくらももこが「30年間、良い事も大変な事もいっぱいありましたが、私は作家としてとても幸せな月日を送らせていただいています。感謝にたえません。」との言葉を残している。

2015年にはアニメ放送25年を記念して以下の企画が行われた。

  • 1月25日 - 『ちびまる子ちゃん アニメ25周年記念〜旅は道連れ、苦あれば楽あり美味もありスペシャル』を放送。
  • 3月21日 - フジテレビに1年間限定で『ちびまる子ちゃんカフェ』をオープン。
  • 4月2日 - LINE公式アカウントを開設し、データ放送との連動企画を実施。
  • 7月18日〜8月31日 - プラネタリウムプログラム『ちびまる子ちゃん 星にねがいを』を各地で上映。
  • 7月27日 - 静岡鉄道の静岡清水線にて、1年間限定で『ちびまる子ちゃんラッピング電車』を運行。ラッピング電車は好評のため、運行当初の予定から変更されて2019年7月31日まで運行期間が延長されている。さらにその後も、運行期間は延長されている(「広告・商品イメージキャラクター」の節を参照)。
  • 10月10日 - 都内の菓子店「西光亭」よりコラボ商品を販売。
  • 12月18日 - 2016年1月31日 - 日本アニメーションより、「ちびまる子ちゃんケーキセット」を販売。
  • 12月18日 - スイーツパラダイスにて『ちびまる子ちゃん』をイメージしたスイーツを販売。
  • 12月23日 - 映画『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』を公開。本作の映画化は、1992年公開の『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』以来23年ぶりとなっている。

2018年8月27日、さくらプロダクションにより、原作者のさくらももこの逝去が公表された。フジテレビによると、今後もアニメの放送は継続するとしている。フジテレビはこの事を受け、2011年10月に放送された第1話のリメイク版を急遽再放送することになった。単行本も同年12月25日に発売された17巻をもって一旦は完結となった。

さくらが生前に制作していたテレビアニメ用の脚本を元に、さくらプロダクション(小萩ぼたん)の作画で『ちびまる子ちゃん』の新作漫画を2019年から『りぼん』に不定期掲載していくことが決まった。詳細は後述の「漫画」の項目を参照。2022年10月には、単行本の続巻発行が再開されることが決まった。

2020年にアニメ放送30年を迎えるのを記念して、以下の企画が行われた。

  • 2019年4月7日〜6月9日 - 「10週連続 さくらももこ原作まつり」と題し、人気の高い原作エピソードのリメイク版を放映。
  • 2019年8月8日〜2023年7月17日 - アニメ版を主軸とした展覧会「アニメ化30周年記念企画 ちびまる子ちゃん展」を開催。2019年8月の東京の松屋銀座での開催を皮切りに順次他地域を巡回、2023年6月~7月にかけての山口県周南市での開催がラストとなった。
  • 2020年1月19日 - 1時間スペシャル『ちびまる子ちゃん アニメ化30周年SP~人気投票ザ・ベスト30~』を放映。通常のエピソード2話に加え、2019年に公式LINEで実施された人気投票の結果が発表された。
  • 2020年11月27日、12月23日 - アニメ第1期のHDリマスター版Blu-ray BOXを発売(全2巻)。なお、権利上の問題から第8話・第77話は除外されており、全話収録とはなっていない。

2021年に原作35周年を迎えるのを記念して、以下の企画が行われた。同年10月には、2022年も記念企画を継続して実施すると発表された。

  • 2021年1月1日 - GUとのコラボレーション商品を発売。
  • 2021年3月3日 - 『りぼん』2021年4月号での「応募者全員大サービス」に、本作もラインナップされた(アニメ化30周年記念も兼ねて)。イラストは、さくらももこ作画分だけでなく、現行のさくらプロダクション(アシスタント)作画分も使用された。
  • 2021年7月2日 - 連載開始からちょうど35周年となる『りぼん』2021年8月号に、原作第1話と繋がりのあるアニメオリジナルエピソード「明日から夏休み」のコミカライズを掲載。それに加えて、原作35周年記念特集が誌面上で組まれた。記念特集については、同年10月号まで継続して実施され、ぼる塾の田辺智加(8月号)、オズワルド(9月号)、かまいたちの濱家隆一(10月号)も寄稿した。
  • 2021年11月11日~2021年12月25日 - 横浜ランドマークタワーとコラボレーションしたクリスマスイベントを実施。
  • 2021年11月26日 - 連載初期のグッズ用イラスト及び、作者が秘蔵していたイラストを使用した新規グッズを、キデイランド主要店とエスパルスドリームプラザ、横浜ランドマークタワーのイベント会場にて先行販売開始。
  • 2021年12月5日~2022年1月30日 - 「原作35周年!あなたの好きな"神回"さくらももこ原作まつり」と題し、事前の一般公募で得票数の高かった原作エピソードのリメイク版を放映。事前の一般公募は、2021年2月28日~6月30日にかけて公式サイト上にて行われていた。
  • 2021年12月4日 - BEAMSとのコラボレーション商品を発売。
  • 2022年12月15日~2022年12月25日 - ネルケプランニングの手による本作初の舞台「ちびまる子ちゃんTHE STAGE」を公演(詳細は後述)。

2022年5月1日の放映分で、テレビアニメの放映回数が通算1500回に到達した。これを記念して、同日放映のエピソードに萩本欽一がゲストとして登場した。また、同年5月8日 - 5月29日にかけて、「放送1500回記念!5月のさくらももこ原作まつり」と題した原作エピソードのリメイク週間が組まれた。

2022年には、中国の制作会社の手によって、本作初の3DCGアニメ映画『櫻桃小丸子:奇幻筆記』(Chibi Maruko Chan:The Fantastic Notebook)が中国で上映される予定(邦題及び日本での上映は不明)。なお、当初は2月(春節)上映と報じられていたが、それを過ぎた時点でも続報は報じられていない。



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