長谷川春子

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長谷川 春子
Hasegawa Haruko.JPG
1947年[1]
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死没 スクリプトエラー: モジュール「Separated entries」はありません。
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国籍 日本の旗 日本
教育 雙葉高等女学校
著名な実績 日本画、洋画、随筆、戦場レポーター
運動・動向 第1回大日本陸軍従軍画家協会展
選出 女流美術奉公隊

長谷川 春子(はせがわ はるこ、1895年〈明治28年〉2月28日[2] - 1967年〈昭和42年〉5月7日[2])は明治時代から昭和時代にかけての日本画家、洋画家。長谷川時雨の妹。フランスから帰国後、七彩会を組織(1936年1月)[3]、源氏物語絵巻を福岡県の筥崎宮に納める。

略歴[編集]

[2]

郷土会展には1923年の第8回、1925年の第10回、1926年の第11回展に作品を出品した。1928年に姉の時雨が再発刊した雑誌『女人芸術』の編集部でデザイン面を手伝い[4][5]

[2][2]画業では1938年の第1回大日本陸軍従軍画家協会展[6]に「黄河を渉る」、「伝令」、「征旅夕情」、「宮渡口夕陽」、「胡人胡歌」、「蒙古の雪」を出品、太平洋戦争(大東亜戦争)の開戦を経て1941年に女流美術家奉公隊理事長になると[7]、聖戦美術展会員として第2回展に「熱」を出品。1943年、1945年と陸軍美術展に「小婦国防」、「我等旺んなり」を出品。この間、『南の処女地』、『東亜あちらこちら』が出版され、1944年には銃の製造工場で女性の取材をした壺井栄が、画家数人と勤労奉仕する長谷川の話を『婦人公論』に寄せた記事で紹介していた[8]

新聞小説の挿絵、文筆[編集]

戦後の画業[編集]

小島政二郎の新聞小説「次郎長日和」を担当、1953年-1954年(昭和28年から昭和29年)に『京都新聞』に連載。その縁で小島の小説『おこま:ある女掏摸の良心』(1955年・講談社)の挿画[9]を手がけた。[10]

1959年にはNHK紅白歌合戦の審査員に選ばれる。新聞コラム[11]、エッセー集に人物評を多く記し、写真家の福田勝治については、突然の訪問を受けて肖像写真のモデルになった経験を記した[12]

生まれ故郷にあたる東京都中央区の文化財として原画が区の郷土天文館に収蔵されている[13]

作品[編集]

  • 「幻想」 第8回郷土会展 大正12年(1923年)
  • 「小景即興」 第10回郷土会展 大正14年(1925年)
  • 「習作」 第11回郷土会展 大正15年(1926年)
  • 「春余興」昭和11年(1936年)栃木県立美術館所蔵[14][15]
    • 2013年4月から6月まで同館収蔵品展に展示。
  • 「『雑記帳』夜曲春興」(1936年)墨、紙、神奈川県立近代美術館収蔵[16]
  • 「蒙彊黄河渡船小景 春」 北海道教育委員会所蔵[17]
    • 1939年出版の自著の挿絵か。
  • 「少婦國防」栃木県立美術館収蔵[18]
    • 制作年は昭和18年(1943年)か[15]。同年、陸軍美術展に出展。
  • 「大東亜戦皇国婦女皆働之図」(だいとうあせん こうこくふじょ かいどうのず)(1944年[19]、「春夏の図」と「秋冬の図」の2点)靖国神社遊就館収蔵。
    • 女性画家25名の合作[20][15]。2001年(平成13年)11月より12月まで東京・昭和館の『昭和の面影 ~職業絵尽(えづくし)を中心として~ 』で展示[21]
  • 「妖しいゆめ」(1950年)栃木県立美術館収蔵。
  • 「春爛漫」(1952年)[14][15]

著書[編集]

  • 『長谷川春子小画集』、女人芸術社、1929年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。47016246、doi:10.11501/1177823、国立国会図書館オンライン、公開範囲:国立国会図書館内限定。人物評「武者小路實篤」、「堀口大学」、「内藤辰雄」、「田口省吾」、「石渡山達」を収載。
  • 『満洲国』、三笠書房、1935年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。47021340、doi:10.11501/1181278、公開範囲=国立国会図書館内限定。随想集。中国内陸各地を日本軍にしたがって訪問。
  • 改版、『満洲国』、ゆまに書房〈「帝国」戦争と文学 ; 2〉、2004年
  • 『戯畫漫文』(ぎがまんぶん)、昭森社、1937年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。21586861、doi:10.11501/1901757、公開範囲=国立国会図書館内限定。随想集、著者肉筆油絵1枚(書癡版)貼り込図2枚。
  • 『北支蒙疆戦線 : 画と文』(ほくしもうきょうせんせん:えとぶん)、暁書房、1939年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。46072518、doi:10.11501/1257794、公開範囲=国立国会図書館内限定。随想集。口絵『征旅夕情』(カラー版、著者筆)、「目次扉」(鎌田工兵少尉筆)、口絵写真(千田砲兵少佐撮影)。内モンゴルに日本軍の駐屯地を訪問。
  • 改版、『北支蒙疆戦線』、ゆまに書房〈文化人の見た近代アジア ; 8〉、2002年。
  • 『南の処女地』、興亜日本社、1940年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。46074712、doi:10.11501/1048553、公開範囲=国立国会図書館内限定。随想集。「仏印とその風貌(序)」海軍省海軍軍事普及部委員長 伊藤賢三(海軍少将)、「才媛の描く南方報告(序)」陸軍省情報部長 松村秀逸(陸軍大佐)。
  • 『東亜あちらこちら : 随筆集』室戸書房、東京、1943年。doi:10.11501/1129853全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。46027485公開範囲=インターネット公開、図書館送信対象外、遠隔複写可否利用不可。随想集。著者肖像(福田勝治撮影)
  • 『大ぶろしき』、大日本雄弁会講談社〈ミリオン・ブックス〉、1955年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。56003736、doi:10.11501/2932608、公開範囲=国立国会図書館内限定。随想集。人物評「人物うらのうら」として大野伴睦、古今亭志ん生、三木武吉、三船久蔵、六代目菊五郎、また自叙伝を収載。
  • 『ニッポンじじい愛すべし』生活社、1955年、[要ページ番号]。doi:10.11501/2932687全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。56016805公開範囲=国立国会図書館内限定。自叙伝(短編)、「藤田嗣治とピカソ」を含むおよそ20名の人物評に加え、阿部真之助、渋沢秀雄との3人の対談収載。
  • 『恐妻塚縁起』、学風書院、1956年、全国書誌番号:モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。56008518、doi:10.11501/2932636、公開範囲=国立国会図書館内限定。旅とグルメ、随想集。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. 『アサヒグラフ』 1947年11月26日号掲載。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 長谷川春子 :: 東文研アーカイブデータベース”. www.tobunken.go.jp. 東京文化財研究所 (2014年04月14日(2019年06月06日更新)). 2020年10月29日閲覧。
  3. 七彩会組織  :: 東文研アーカイブデータベース(記事番号:00002)”. www.tobunken.go.jp. 東京文化財研究所. 2020年10月29日閲覧。 “女流洋画家長谷川春子、佐伯米子、藤川栄子、島あふひ、遠山陽子、三岸節子、橋本はな子の七名は新団体七彩会を組織し、一月九日其の発会式を挙げた。(登録日: 2014年04月11日 、更新日: 2015年11月20日)”
  4. 志村明子 2007, pp. 53-54.
  5. ニッポンじじい愛すべし 1955, pp. [要ページ番号].
  6. 大日本陸軍従軍画家協会結成計画 :: 東文研アーカイブデータベース”. www.tobunken.go.jp. 美術界年史(彙報) (1938年4月). 2020年10月29日閲覧。 “支那事変開始以来北支及び中支戦線の陸軍に従軍した画家は数十名の多数に及ぶので、その中の有志が発起して四月二十六日九段軍人会館に会合を開き協議した結果、大日本陸軍従軍画家協会を結成することとなつた。団体として時局に適した事業を行はうといふのである。発起人として当日参集したのは向井潤吉、瀬野覚蔵、古城江観、小林喜代吉、鶴田吾郎、寺本忠雄、等々力巳吉、長谷川春子等で陸軍省新聞班の柴野少佐も加はつた。(登録日: 2014年04月14日、更新日: 2015年11月20日)”
  7. 女流美術奉公隊結成 :: 東文研アーカイブデータベース”. www.tobunken.go.jp. 美術界年史(彙報)(記事番号:00809). 東京文化財研究所 (1943年2月). 2020年10月29日閲覧。 “国画会、文展、二科会等各団体の会友以上の女流画家約五十名によつて女流美術奉公隊が組織され、二十五日赤坂三会堂東洋軒で発会式を挙行した。理事長に長谷川春子、役員に谷口仙花、藤川栄子、三岸節子が就任した。”
  8. 壺井栄論(17) 2007, p. 220(71).
  9. 長谷川春子「自筆挿絵 おこま:ある女掏摸 (おんなすり)の良心」” (日本語). 山田書店美術部オンラインストア. 2020年10月29日閲覧。
  10. 長谷川春子『長谷川春子源氏物語絵巻展(伊勢丹 第4回毎日美術サロン)』伊勢丹、毎日新聞社、1965年。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。NCID BB03772190
  11. 「ざつろく・長谷川春子他」『新聞集成昭和編年史 昭和4年度 1 (一月~三月)』明治大正昭和新聞研究会(編集製作)、新聞資料出版、1989年、621頁。 1929年2月19日掲載
  12. 東亜あちらこちら 1943.
  13. 中央区民文化財100 長谷川春子作挿絵の原画及び素描(はせがわはるこさくさしえのげんがおよびそびょう)中央区ホームページ”. www.city.chuo.lg.jp. 2020年10月29日閲覧。
  14. 14.0 14.1 小勝、橋本、鈴木、尾形 2001, pp. [要ページ番号].
  15. 15.0 15.1 15.2 15.3 研究・学会発表 > 戦時下に描かれた絵画(I)- 女流画家・長谷川春子「少婦國を防ぐ」調査と周辺 (Pdf)”. 株式会社ディヴォート. 2020年10月30日閲覧。
  16. 作品・資料詳細 : 神奈川県立近代美術館”. www.moma.pref.kanagawa.jp. 2020年10月29日閲覧。
  17. 文学資料』(xls形式)に記載、北海道教育委員会(教育委員会所有)、2020年10月30日閲覧。
  18. 栃木県立美術館「もうひとつの1940年代美術」” (日本語). 丸木美術館学芸員日誌. 2020年10月30日閲覧。
  19. 荒木國臣. “出版活動 > 70周年記念誌 > 抵抗して斃れた美術家からの伝言”. www.nihonbijyutukai.com. 日本美術会. 2020年10月30日閲覧。
  20. 辻惟雄、泉武夫、山下裕二、河田明久「だいとうあせんこうこくふじよかいどうのず」『戦争と美術 : 戦前・戦中』18、辻惟雄、泉武夫、山下裕二、板倉聖哲(編集委員)、小学館〈日本美術全集〉、2015年4月、199-200頁。モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISBN 9784096011188
  21. 社会・援護局援護企画課 施設指導係. “特別企画展「 昭和の面影 ~職業絵尽を中心として~ 」開催”. www.mhlw.go.jp. 厚生労働省. 2020年10月30日閲覧。 (副題:「和田三造・小泉癸巳男らの作品による戦中・戦後の生活史美術展」)。

参考文献[編集]

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  • 上田正昭他(編)『日本人名大辞典』 講談社、2001年
  • 鏑木清方記念美術館(編)『鏑木清方の系譜 - 師水野年方から清方の弟子たちへ』 鏑木清方記念美術館、2008年。
  • 『奔 (はし) る女たち : 女性画家の戦前・戦後 : 1930-1950年代』尾形明子(序)、栃木県立美術館、2001年、[要ページ番号] 展覧会図録。長谷川春子、吉田ふじを、森田元子、島あふひについて。別題『Japanese women artists before and after World War II, 1930s-1950s』。2001年10月21日-12月9日、栃木県立美術館にて開催。
  • 鷺只雄「壺井栄論 (17) 第六章 戦時下の文学 (3)」『都留文科大学研究紀要』第65巻、都留文科大学、2007年、 220頁 (71)、 doi:10.34356/00000194モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISSN 0286-3774モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。NAID 1100070559912021年4月30日閲覧。 壺井栄は『婦人公論』昭和19年1月(1944年)掲載の随筆「銃をつくる娘たち」に取材先の東京の兵器工場で聞いたエピソードとして、長谷川春子たち女性画家数人が同工場で勤労奉仕していると紹介。
  • 志村明子「戦前の女性雑誌から探る女性アナーキストたちの言論世界(3)」『中京大学現代社会学部紀要』第1巻第2号、中京大学現代社会学部、2007年、 53-54頁、 モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。ISSN 1883-0226モジュール:Citation/CS1/styles.cssページに内容がありません。NAID 1100071448432021年4月30日閲覧。 雑誌『女人芸術』編集部で長谷川春子は美術担当であった。
  • 「長谷川春子」『日本美術年鑑』、1969年、143-144頁。

関連項目[編集]

  • エッセイスト
  • 従軍記者

関連資料[編集]

出版年順
  • 「長谷川春子」『日本美術年鑑』、1969年、143-144頁。
  • 尾形明子『女人芸術の世界 : 長谷川時雨とその周辺』「II 創刊のころ編集者たち 生田花代と長谷川春子」、ドメス出版、1980年、ドメス出版、ISBN 4810701174、NCID BN02401019。『日本文学』に広告。(日本文学協会、1981年、第30巻第4号、p.63。)
  • 『新聞集成昭和編年史 昭和31年版 3』明治大正昭和新聞研究会(編集制作)、新聞資料出版、2008年。国立国会図書館オンライン。
  • マス・ケート『マス・ケート文集 : 昭和を華麗に生きたモダン・ガールの記録』平井一弘(編)、近代文藝社、2011年。国立国会図書館オンライン。
  • 北原恵(編著)『アジアの女性身体はいかに描かれたか : 視覚表象と戦争の記憶』、青弓社〈日本学叢書 ; 4〉、2013年。国立国会図書館オンライン。
  • 岩見照代(監修)『「婦人雑誌」がつくる大正・昭和の女性像』第27巻、ゆまに書房、2016年。
  • 北海道教育委員会収蔵の『文学資料』(xls形式)より。北海道教育委員会(編集)、2020年10月30日閲覧。
    • 「秋天晃渓」自筆原稿用紙。
    • 長谷川春子発の絵葉書「輝く会忘年会係宛」、「長谷川時雨宛」

外部リンク[編集]

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