田中東子
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田中 東子(たなか とうこ、1972年 - )は、日本の社会学者、メディア批評家。専門はメディア文化論、第三波以降のフェミニズム、カルチュラル・スタディーズ。東京大学大学院情報学環教授[1][2]。
経歴[編集]
生い立ち[編集]
1972年横浜市に生まれ、新宿区で育つ[3]。豊島岡女子学園高等学校を経て、1995年早稲田大学教育学部社会科学科卒業。2001年早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得退学[3][4]。2008年「イギリス『危機の時代』への反応と政党戦略 ―1970年代の危機をめぐる政治的言説とその受容に関する分析」で、早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)を取得[4]。父親の田中征治は日本の元郵政・総務官僚。総務省大臣官房技術総括審議官、一般財団法人電波技術協会理事長、同名誉会長などを歴任した。
職歴[編集]
2001年4月早稲田大学教育学部助手、2010年4月早稲田大学政治経済学術院助教、2012年4月十文字学園女子大学人間生活学部准教授、2015年4月大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科准教授、2019年4月大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科教授、2022年4月東京大学大学院情報学環学際情報学府教授[1]。
2022年4月より、B‘AI Global Forum研究分担員[5]、東京大学情報学環ブロックチェーン研究イニシアティブメンバー[6]。
2023年12月より、東京大学とソニーグループ株式会社が協力する「越境的未来共創社会連携講座の特任教授」を兼任[7][8]。
所属学協会[編集]
1996年4月より日本メディア学会に所属し、2021年より理事に就任[1][9][10]。
2012年6月よりカルチュラル・スタディーズ学会に所属し、2024年9月より代表幹事に就任[1]。
2021年4月より日本政治学会に所属[1]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『メディア文化とジェンダーの政治学 ―第三波フェミニズムの視点から』世界思想社、2012年
共編著[編集]
- (安藤丈将・山本敦久との共編著) 『出来事から学ぶカルチュラル・スタディーズ』ナカニシヤ出版、2017年
- (編著)『ガールズ・メディア・スタディーズ』北樹出版、2021年
- (林香里との共編著)『ジェンダーで学ぶメディア論』世界思想社、2023年
共著[編集]
- 有元健・小笠原博毅(編)『サッカーの詩学と政治学』人文書院、2005年
- 伊藤守(編)『テレビニュースの社会学 ―マルチモダリティ分析の実践』世界思想社、2006年
- 池田理知子(編)『メディア・コミュニケーション論』ナカニシヤ出版、2010年
- 日本記号学会(編)『叢書セミオトポス8 ゲーム化する世界:コンピューターゲームの記号論』新曜社、2013年
- 岩渕功一(編)『〈ハーフ〉とは誰か―人種混淆・メディア表象・交渉実践』青弓社、2014年
- 河合優子(編)『交錯する多文化社会―異文化コミュニケーションを捉え直す』ナカニシヤ出版、2016年
- 山本敦久(編)『身体と教養』ナカニシヤ出版、2016年
- 山地弘起(編)『かかわりを拓くアクティブ・ラーニング』ナカニシヤ出版、2016年
- 山本敦久(編)『身体と教養』ナカニシヤ出版、2016年
- 松本健太郎(編)『理論で読むメディア文化』新曜社、2016年
- 藤田結子・成実弘至・辻泉(編)『ファッションで社会学する』有斐閣、2017年
- ジェンダーと労働研究会(編)『私たちの「戦う姫、働く少女」』、堀之内出版、2019年
- 小島慶子、山本恵子、白河桃子、治部れんげ、浜田敬子、竹下郁子、李美淑、田中東子 著、林香里(編)『足をどかしてくれませんか。―メディアは女たちの声を届けているか』亜紀書房、2019年
- #みんなの生理(福井みのり)、ヒオカ、吉沢豊予子、田中ひかる、河野真太郎 『#生理の貧困──#PeriodPoverty』日本看護協会出版会、2021年
- 山本敦久(編)『アスリートたちが変えるスポーツと身体の未来 ―セクシュアリティ・技術・社会』岩波書店、2022年
- 竹崎一真・山本敦久(編)『ポストヒューマン・スタディーズへの招待』堀之内出版、2022年
- 李美淑、小島慶子、治部れんげ、白河桃子、田中東子、浜田敬子、林香里、山本恵子 『いいね! ボタンを押す前に―ジェンダーから見るネット空間とメディア』亜紀書房、2023年
訳書[編集]
- イアン・コンドリー 『日本のヒップホップ ―文化グローバリゼーションの〈現場〉』(上野俊哉(監修)、山本敦久との共訳)NTT出版、2009年
- ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない――人種と国民をめぐる文化政治』(山本敦久・井上弘貴との共訳)月曜社、2017年
- アンジェラ・マクロビー『フェミニズムとレジリエンスの政治 ―ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』(河野真太郎との共訳)青土社、2022年
- アンジェラ・マクロビー『クリエイティブであれ ―新しい文化産業とジェンダー』(監訳、中條千晴、竹崎一真、中村香住訳)花伝社、2023年
出演[編集]
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 “田中 東子 (Toko Tanaka) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2024年11月24日閲覧。
- ↑ “東京大学情報学環・学際情報学府HP”. 東京大学情報学環・学際情報学府. 2023年3月23日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 “Members | MeDi - メディア表現とダイバーシティを抜本的に検討する”. web.archive.org (2024年11月24日). 2024年11月24日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 “WINE” (日本語). 2023年3月23日閲覧。
- ↑ “研究チーム | 東京大学 B'AI Global Forum” (日本語) (2020年10月19日). 2023年3月23日閲覧。
- ↑ “東京大学HP” (日本語). 東京大学HP. 2023年3月23日閲覧。
- ↑ “東京大学HP”. 2024年4月23日閲覧。
- ↑ “東京大学 ソニーグループ株式会社との「越境的未来共創社会連携講座」を開始” (日本語). 東京大学. 2024年11月24日閲覧。
- ↑ “学会の概要 | 日本メディア学会”. web.archive.org (2023年10月2日). 2024年11月24日閲覧。
- ↑ “学会の概要 | 日本メディア学会”. web.archive.org (2024年11月24日). 2024年11月24日閲覧。
外部リンク[編集]
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