淫らな邪教に巣食うモノ
『淫らな邪教に巣喰うモノ』（みだらなじゃきょうにすくうモノ）は原つもいによる日本の漫画。『月刊コミック電撃大王』（KADOKAWA）にて2019年1月号より連載開始。当初は2018年12月号で淫祠邪教の中に棲むモノと仮題で宣伝されていた。
あらすじ[編集]
亨と優芽の姉弟は父・桜屋敷千弘と一緒に車に乗って警察に向かっていたが、山奥でトラックと衝突して崖から転落してしまう。衝撃で亨は即死してしまうが千弘は謎の石の力で亨を蘇生させる事に成功する。後日、病院に入院した亨と優芽は医師から千弘が脳死状態にある事を聞かされて途方に暮れていたところを、千弘の知り合いと称する謎のカルト教団・大宇宙佐戸喰之尊教団の浄導師・伊東祐善が身元引き受け人となり、彼らに引き取られる。田舎町の近くにある教団施設で怪しげな信者達と共同生活を送る事になった亨と優芽だったが、地下の洞窟に潜む佐戸喰様という謎の神様に生贄を捧げる奇怪なしきたりのある邪教の魔の手が姉弟に迫ろうとしていた。
登場人物[編集]
桜屋敷 亨（さくらやしきとおる）
優芽の弟。ソフト派のゲーム好きで父譲りの不思議な瞳を持つ。崖から転落した事で絶命するが、千弘と謎の石の力で蘇生する。自身の目を見た人間を操る不思議な能力を持つ。
桜屋敷 優芽（さくらやしきゆめ）
亨の姉。亨や千弘と違い、普通の目を持つ。
桜屋敷 千弘（さくらやしきちひろ）
亨と優芽の父。亨と同じ不思議な瞳を持つ。自分と縁を切ったにも関わらず、しつこく追ってくるカルト教団・大宇宙佐戸喰之尊教団から逃げて教団の秘密を警察に話そうしていたが、彼らの信者であるトラック運転手によって崖から転落させれてしまう。絶命した亨を謎の石の力で蘇生させる事に成功するが、代償として自身は脳死状態になってしまう。
伊東 祐善（いとうゆうぜん）
カルト教団・大宇宙佐戸喰之尊教団の浄導師。亨と優芽が幼い頃に会い、千弘の古い知り合いを称する眼鏡をかけた謎の人物。ソーシャルゲームが趣味だが、話は読まない主義のガチャ好き。亨と優芽の身元引き受け人になり、彼らを信者とする一方で、新しい信者と一緒に来た女性を教団が崇拝する神様・佐戸喰様の生贄にして謎の石をゲーム感覚で回収するという不気味な一面を持つ。
佐戸喰様（さどぐいさま）
大宇宙佐戸喰之尊教団の施設の地下洞窟に潜む謎の化け物。小さなトゲが無数に生えた触手を数本を持ち、祐善が生贄として捧げた女性を喰らいながら、謎の石を吐き出す。きりお曰く信者を世界を救う種にする神様。
黒子の女性信者
右目の下に黒子がある中性的な女性信者。教団の信者は「家族」で新しい信者達に抵抗のないスキンシップをしてくる。
ここみ
女性信者。共同生活のリーダー的存在。
かさね
女性信者。右腕と右足、左足の太ももに包帯を巻いている。
ゆら
女性信者。
いさり
女性信者。一目で亨を気に入り、信者が一緒に寝るのは「ルルイエの者達が自分達をじっと狙っていて、奴らに命を盗まれないように繋がるため」と説明しながら亨と寝ようとした。
ひろ
女性信者。新しい信者であるハヤトと寝た。
きりお
男性信者。佐戸喰様の世界を救うための種になって死ぬ事を狂信的に望んでいる。
ハヤト
新しい男性信者。初めての共同生活でひろと寝た。
はるか
新しい女性信者。
作中用語[編集]
大宇宙佐戸喰之尊教団（だいうちゅうさどぐいのみこときょうだん）
謎の神・佐戸喰様を崇拝する謎のカルト教団。かなりの財力を持ち、千弘の転院や亨と優芽の転校手続きも済ませた。信者を『家族』として男女に共同生活をさせながら、寝る際は信者を男女平等に裸にさせるなど淫らな習慣を持つ。その一方で生贄に選んだ人間を佐戸喰様に捧げて謎の石を回収するという異様かつ不気味なしきたりも存在する。
謎の石
千弘が大事な物として箱にしまって所持していた宝石に似た石。表面は半透明で中には「何か」が入っている。特別な力を宿しており、千弘はこの石の力で一度絶命した亨を蘇生させているが、千弘曰くこの石のせいでおかしくなった者達もいるため、忌まわしい力も宿しているとされている。
教団では生贄を喰った佐戸喰様が吐き出すものとして回収している。
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