水上王

水上王は室町時代の皇族とみられる人物である。水上王は実名ではなく宮号である可能性がある。彼は禅僧の玉岫英種の父としてのみ、知られる人物である。玉岫英種は後嵯峨天皇の六世孫であるので水上王は後嵯峨天皇の五世孫にあたる。後嵯峨天皇から水上王に至るまでの皇族四代はまったく系譜が分からないが後嵯峨天皇から分岐して、室町中期まで子孫が続いた可能性がある傍系皇族は早田宮の系統のみである。よって水上王は肥後で敗死した植田宮の孫であると推測される。^[1]植田宮は九州に本拠地を置きまた南朝方に与していた。そのため京都の朝廷からはほとんど認知されてなかったと思われる。玉岫英種は水上王の次男なので、水上王には少なくとも2人の男子がいた。しかし水上王の長男については何も知られていない。