三浦直樹
三浦直樹（みうら なおき）とは、鹿児島大学 農水産獣医学域獣医学系 共同獣医学部 附属動物病院 准教授[1]
関節リウマチは、滑膜過形成を伴う関節疾患で滑膜細胞の成長を調節するメカニズムは解明されておらず抗リウマチ滑膜細胞抗体を用いてE3ユビキチンリガーゼである「Synoviolin（シノビオリン） / Hrd1を固定しクローニングした結果、シノビオリン/ Hrd1はRAの治療戦略として標的にすることができることを示唆する結果を得た[2]。
東京医科大学医学総合研究所教授中島利博博士（医学）をリーダーとしたシノビオリン遺伝子研究所 シノビリオンを考える会を立ち上げ、リウマチの原因となるノビオリン遺伝子 (Hrd1) が、エネルギー代謝を司る転写因子Nrf2の制御を介して肝硬変の進展に重要な役割を果たしていることを証明し、さらには、シノビオリン抑制剤が肝硬変モデルに対して治療効果を示すことも発見した[3]。
研究概要[編集]
リウマチ滑膜細胞より発見した小胞体関連E3ユビキチンリガーゼ シノビオリンをマウスを用いて関節症発症の必要十分因子であることが証明し、これまで関節症における分子病態を明らかとすることが不可能であったがコンディショナルノックアウトマウスを作製し、シノビオリンが必要と考えられる関節などの臓器特異的なコンディショナルノックアウトマウスの解析を行った[2]。
来歴[4][編集]
- 2001年 - 山口大学 獣医学課程博士
- 2002年 - コーネル大学 研究員
- 2003年 - ケンタッキー大学 研究員
- 2006年 - 鹿児島大学 医歯学総合研究科 主任研究員
- 2012年 - 鹿児島大学 農水産獣医学域獣医学系 共同獣医学部 附属動物病院 准教授
所属学会・委員会[4][編集]
- 日本血栓止血学会
- 日本分子生物学会
- 日本獣医師会
- 日本獣医学会
- 日本獣医画像診断学会
研究分野[5][編集]
- 動物生命科学 / 獣医学 /
- 畜産学・獣医学 / 臨床獣医学 /
- 内科系臨床医学 / 感染症内科学 /
論文[編集]
2003年 - Synoviolin/Hrd1, an E3 ubiquitin ligase, as a novel pathogenic factor for arthropathy.（関節症の新規病原因子としてのシノビオリン/ Hrd1（E3ユビキチンリガーゼ））[5]
その他多数
脚注[編集]
- ↑ “鹿児島大学 農水産獣医学域獣医学系 共同獣医学部 附属動物病院”. 鹿児島大学. 2019年6月28日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 “Synoviolin/Hrd1, an E3 ubiquitin ligase, as a novel pathogenic factor for arthropathy”. 2019年6月27日閲覧。
- ↑ “シノビリオンを考える会メンバー”. 2019年6月27日閲覧。
- ↑ 4.0 4.1 “鹿児島大学”. 2019年6月28日閲覧。
- ↑ 5.0 5.1 “researchmap”. 2019-06-07-28閲覧。
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