ミニマムライフ(プレッシャー)世代
ミニマムライフ(プレッシャー)世代とはちょうど昭和末期にあたり、小学校在学中にバブル崩壊、中学校在学中に阪神淡路大震災、大学卒業時は超就職氷河期と、受難の世代でもある。[1]
定義[編集]
プレッシャー世代と呼ばれる由来は、日本の変革が起き、経済や政治、生活に大きな変化が起こったプレッシャーの時代を耐えてきた世代(1982年4月2日〜1987年4月1日)生まれを記す。[2]
用語としては、「ミニマムライフ世代」、「プレッシャー世代」、「ほめられ世代」。差別用語としては、「キレる17歳」などが挙げられる。[3]
成長過程[編集]
- 自立心が強い
「プレッシャー世代」は両親が共働きをしている家庭が増えた世代。共働き家庭で育ったため、人に甘えることをせず自立した考えを持つ人が多いのが優秀世代と言われる「プレッシャー世代」の特徴。バブル崩壊、阪神淡路大震災、オウム真理教事件などがあり、就職氷河期を経験しながら、負けない精神力としっかりとした自立心で乗り切ってきた人が多い世代。
- 指示されるのが苦手
優秀な世代と言われる「プレッシャー世代」は他人に指示をされるのを好まない。自立心が強く自力で解決しようとする性格なので外から指示されることを嫌う傾向がある。一人でコツコツと努力をし、解決を見出すツールとしてパソコンを使いこなし、自分の世界を築き問題解決への道を切り開いていくという特徴がある。
- キレる若者が多い
「プレッシャー世代」はスーパーファミコンやゲームボーイなどのゲームに没頭する人が増えた世代。部屋にこもって一人でゲームをして過ごす時間が増え、他人とのコミュニケーションが苦手。この世代で非行に走る若者が増えたのはコミュニケーションが苦手という若者が増えたのが原因。「キレる若者」という言葉が問題になる。
- ミニマムライフ世代は優秀な人物が多い
幼い頃から多くのプレッシャーを感じながら育ってきた「プレッシャー世代」の年齢の人たちは、自分の周りにプレッシャーがあるのは当たり前だと捉える。プレッシャー世代と言う名は、プレッシャーに弱い世代という意味ではなく、プレッシャーに負けない忍耐力を持つ世代と言える。
特徴[編集]
- 将来を不安視しているため、収入の多くを預貯金に回す。
- 「車に乗らない」「酒を飲まない」嫌消費傾向。
- 生活や人生を縛るものを持ちたくない。
- 「ラク」が一番。
- 傷つくのが嫌い。
- 損をするのが嫌い。
- 人生に手ごたえを求めている。
- 横のつながりを大切にしている
「プレッシャー世代」の成長と共にITが普及し、SNSなどで簡単に仲間と連絡を取り合うなど交流を深める。バブルがはじけ従来の終身雇用制度が崩壊しつつある中では、「プレッシャー世代」にとって会社での上下関係は信頼できないものになった。互いに励ましあえる横のつながりを求めるようになり、同僚や友人を大切にした。
景気[編集]
この世代は日本が景気の良かった頃を知らず、団塊ジュニア世代に引き続いて就職氷河期を過ごしていた。その為あまり消費に積極的でなく、前世代から見ると質素倹約を旨とするようなミニマムライフを送っているように見えることもある。
ミニマムライフを可能にしたのが、ITの発達。思春期の頃からケータイでネットに繋ぐことができてデジタルガジェットに慣れ親しんでいる為、お金を使わなくても楽しむ術(すべ)をよく知っている。また、ミニマムライフ世代においては、オタクカルチャーが一般的でマンガもアニメも市民権を得た当たり前のものになっていて、オタクという言葉が軽く使われるようになった総オタク世代。
「失われた20年」と呼ばれた日本の不景気と就職氷河期は続いていて、ロスジェネ世代に続いて割を食った世代ですが、あまり悲壮感はない。この世代のど真ん中にあたる社会学者の古市憲寿が著書『絶望の国の幸福な若者たち』で描いたように、不景気も日本の没落も当たり前になって慣れてしまっているうえに、物価も安く、ネットやゲームやアニメがあって、生活には「満足」している世代。団塊ジュニア世代が社会に対して恨み節を吐くことが多いのに対し、それをクールに眺めている世代。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- マナラボ
- 週刊 東洋経済
- degitekunote2
関連項目[編集]
- キレる17歳
- ミニマムライフ
【(家の中がすっきりする) (時間が増える) (お金が増える) (心のゆとりが増える) (自分に投資ができる) (子供の教育にもなる)】
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