エールフランス2005便墜落事故
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 同型機のカラベル | |
| 事故の概要 | |
|---|---|
| 日付 | 1961年9月12日 |
| 概要 | 計器の読み取り間違い |
| 現場 |
 モロッコ ラバト＝サレ空港付近 |
| 乗客数 | 71 |
| 乗員数 | 6 |
| 負傷者数 （死者除く） | 0 |
| 死者数 | 77（全員） |
| 生存者数 | 0 |
| 機種 | シュド・カラベル |
| 運用者 |
 エールフランス |
| 機体記号 | F-BJTB |
| 出発地 |
パリ＝オルリー空港 |
| 経由地 |
ラバト＝サレ空港 |
| 目的地 |
ムハンマド5世国際空港 |
エールフランス2005便墜落事故（エールフランス2005びんついらくじこ）は、1961年9月12日に発生した航空事故である。パリ＝オルリー空港からラバト＝サレ空港へ向かっていたエールフランス2005便（シュド・カラベル）がラバト＝サレ空港へのアプローチ中に墜落し、乗員乗客77人全員が死亡した[1]。
飛行の詳細[編集]
事故機[編集]
事故機のシュド・カラベル（F-BJTB）は1961年5月17日に初飛行し、総飛行時間は688時間であった[1]。
乗員[編集]
機長の総飛行時間は10,693時間で、そのうち344時間がカラベルでの飛行時間であった。
副操縦士の総飛行時間は3,858時間で、そのうち988時間がカラベルでの飛行時間であった。
航空機関士の総飛行時間は6,553時間で、そのうち173時間がカラベルでの飛行時間であった[2]。
事故の経緯[編集]
2005便はフランスのパリ＝オルリー空港を出発し、モロッコのラバト＝サレ空港を経由してムハンマド5世国際空港に向かう国際定期旅客便であった。事故当日のラバト＝サレ空港付近は濃く低高度の霧のために水平方向の視界と雲高が低下していた。
2005便はラバト＝サレ空港の西800mの地点にあるKJ NDB（無指向性無線標識）を通過し、360度旋回して高度を下げた。同機は高度1,650フィートでラバト市街上空を通過した。21時08分、パイロットは滑走路04のローカライザーを傍受するために180度ターンすることを要求した。KJ NDBは最終アプローチのためのバックアップとして使用されるはずであり、管制官はKJ NDBが滑走路04と一致していないことをパイロットに知らせたが、パイロットからはそれに対する反応がなかった。21時10分、管制官はパイロットに視界が100mを切ったことを伝えたが、2005便からの応答はなかった。
2005便は21時09分、ラバト＝サレ空港の滑走路04から8.4kmの地点に墜落し、乗員乗客77人全員が死亡した[1]。
事故原因[編集]
調査の結果、機体に技術的な故障の痕跡はなかったと結論づけられた。事故当時の天候ではラバト＝サレ空港への着陸は非常に困難であり、事故直前に急速に天候が悪化していた。パイロットはムハンマド5世国際空港のエールフランスのオペレーションエージェントからのアドバイスを受け、直接ムハンマド5世国際空港へと向かうことを検討していた。
飛行中にパイロットは管制官と何度も天候を確認し、最終的に無指向性無線標識を使用してラバト＝サレ空港に着陸することを決めた。管制官はNDBが滑走路と一致していないことをパイロットに警告したが、2005便からの応答はなかった。調査の結果、原因として「計器の読み取り間違い」が挙げられた[2]。
脚注[編集]
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