イリヤ・カーラー

イリヤ・レオニードヴィチ・カーラー（ロシア語: Илья Леонидович Калер, ラテン文字転写例：Ilya Leonidovich Kaler, 1963年^[1]6月2日^[2] - ）は、ソビエト連邦出身のヴァイオリン奏者。^[3]^[4]^[5]^[6]

モスクワ出身。幼少期より父レオニードにヴァイオリンを学び、モスクワ音楽院附属中央音楽学校でジナイーダ・ギレリスとユーリ・ヤンケレヴィチにヴァイオリンを習った。演奏活動は1975年から始めている。^[7]その後、モスクワ音楽院でレオニード・コーガンとヴィクトル・トレチャコフにヴァイオリンを師事。1981年にはパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール、1985年にはシベリウス国際ヴァイオリン・コンクール、1986年にはチャイコフスキー国際音楽コンクールのヴァイオリン部門のそれぞれで優勝。^[8]1986年に金メダルを取得して卒業した後は、アブラム・シュテルンの許で研鑽を積んだ。独奏者としての活動の傍らで、サンフランシスコ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団やボルティモア交響楽団等の客演コンサートマスターを務め、ヴァレリー・ゲルギエフの指揮するワールド・オーケストラ・フォー・ピースの演奏旅行にもコンサートマスターとして同行している。1996年から2001年までロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターであった。^[9]2007年からチェロ奏者のアミッド・ペレドとピアノ奏者のアロン・ゴールドスタインと共にテンペスト・トリオを結成。^[10]2018年からクリーヴランド音楽院で教鞭を執る。^[11]